こんばんは、末松です。
本日はRAP最終日となりました。
昨日大学の先生や学生の方々に頂いたアドバイスから、
今まで作った内容をさらに昇華させるべく、
生徒は昨夜部屋に戻っても話し合いを続け、
明け方までプレゼンの準備に臨みました。
共生する私たち
〜現代社会が持つ「いのちのものさし」〜
というタイトルで、プレゼンを行いました。
生徒たちは、
ハーバード大学のサンデル教授や相模原事件の話を例に、
私たちが自分中心の判断基準
(これを生徒は「いのちのものさし」と名づけました)
でいのちの重さを測っていることを指摘します。
生徒たちは、
この問題に仏教の原点である仏陀に立ち返り、
仏陀の事例からどのように人に触れ合うかを発表しました。
1、「いのちのものさし」に気づくこと
2、現代の犯罪を他人事としないこと
3、相手の良いところを見つけ、認めること
4、相手が一生懸命になれる環境をつくること
5、変わっていく環境に、常に考え続けていくこと
が必要なのでは…と生徒は発表します。
しかし、人との触れ合い方は考えられても、
「いのちのものさし」をなくす方法は、
何日も考え続けても答えがでませんでした。
それについて、大学の講評からは
「答えが出ないということが、答えが出ている」
「いのちのものさしに人間は執着していることに気づいた」
という言葉を頂きました。
プレゼンはコンテストであったため、
最優秀賞は岡山龍谷高校がとりましたが、
岡山龍谷の生徒達ともお互いの健闘を称え合う様子を見て、
生徒がこのプロジェクトを通して多くの学びを頂いたことを嬉しく思います。
大学の先生からは、
このプロジェクトを未来への助走として
もらいたいというお話を頂きましたが、
生徒にとって貴重な体験となったことを
改めて感じさられる三日間となりました。