こんにちは、足立です。
宗教科の5月の言葉を紹介いたします。
宗教科の中村先生から、この言葉の味わいをいただきましたので、ご紹介いたします。
人の心と身体には、「馴れ」というものがあります。
「馴れる」という言葉の意味は、「人に対して警戒心、違和感がなくなり、親しみを感じること」です。
私たちが生きていく上で、「馴れる」ことは、大切なことだと思います。
自身を取り巻く環境やぎこちない関わりから、違和感が無くなることによって、対人関係がスムーズになり、生活の豊かさに繋がると思います。
しかし、「馴れる」がゆえに、あるものには気づかず、ないものに気づくといった横柄な考え方に至り、それらを不安や不満の種にしてしまうとなればそれは問題です。
本当は感謝することなのに、 期待を膨らまして、自分勝手に頼って、甘えて、不満を感じる私たち。「馴れ」というものは、見方を変えると恐ろしく愚か(おろか)な面をもつものなのです。
改めて「馴れる」がゆえに生じる人間の愚かさを知り、私を支えるあらゆる物事に対して、さらなる感謝の心に変えていくことが必要だと思います。
三浦綾子さんは、様々な難病に罹りながらも、前向きに生き続け、あらゆる物事に感謝の気持ちを持つことを大切にされた方です。
自分他者を含めて人間を見つめ続けた三浦綾子さんの言葉は、私たち人間の陥りやすい考え方を私たちに知らせてくださっています。
日々の生活のなかで、誤った馴れにならぬよう、また、感謝すべきことを不満の種にしないよう、心を見張って生きていきたいと思います。
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