2022年2月7日月曜日

仏教を学んで(高校3年生の感想)

こんにちは、足立です。

2月に入り、1週間が過ぎました。

本校は2月15日に卒業式を行うので、高校3年生の卒業まであと1週間あまりです。

その高校3年生が敬愛で仏教を学んだ感想を書いてくれましたので紹介致します。

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 私が一番心に残っている仏教の教えは、私たちは生きているのではなく、生かされているのだということです。私たちはつい自分一人だけの力で生きていると思いがちですが、自分の周りに目を向けてみれば、沢山の人、ものに助けられて支えられて生きていることを実感します。

 家族や友達、先生方に支えられ、多くの動物たちのいのちをいただき、そして私もまた同じように誰かを支え、助け合いながら生きているこの世界に生まれてこれたこと。そして私は一人ではないという決して当たり前ではない幸せを感じることができ、そのありがたみに気付けたことを心から嬉しく思いました。高校を卒業して、大学生になり、大人になっても、父と母からもらった大切な命を決して無駄にすることなく、周りの人々への感謝の気持ちを忘れずに、生きていこうと思います。



 私は仏教の授業を通して改めて自分を見つめ直すことができたと思います。特に「中道」を学んだことが印象に残っています。中道というのは偏った考えをせずありのままに見るということで頑張りすぎても、怠けてしまってもダメ。その中間が大事というものです。私はいつも直前にならないとあせりがでてこず、それまでずっと怠けてしまっています。

そして、直前にだけ追い込んでしまい体調も悪化して結果も良い方にはいかないことが多かったです。

 しかし、この教えを学んだ時に、これはまさに自分だなと思いそこから日々コツコツと頑張ることが大事ということに気をつけました。三年生では特にテストが大切なため今日学んだことはノートにきちんとまとめるなどしてコツコツと頑張りました。他の学校では学べないようなことを学ぶことができたのはこの学校に来て良かったと感じることの一つにもなりました。



 私がもっとも心に残ったことは、ご縁のお話についてです。仏教の時間に「今ここで皆が一緒に過ごしているのも、ご縁があったからだ」と学び、確かにその通りだと改めて気づかされました。生徒皆がそれぞれ別の道を歩いてきた中で、この敬愛高校で出会い共に過ごしてきたこの時間は本当に貴重なものだったと感じます。このような考え方は仏教校である敬愛高校だからこそ学ぶことができ、他の高校に通っていたらこれから先ずっと気づかないままだったと思います。

 入学したとき、いきなり聖典と念珠が配布され困惑したことを鮮明に覚えています。私の家には宗派が無いため、高校三年間を仏教の学校で過ごしていけるか不安でした。

 しかし予想を反して、仏教に馴染みのない生徒でも分かりやすい授業で楽しく学べました。三年間を通して仏教について知識を深めることができ勉強になりました。本当に敬愛高校に入学して良かったです。










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